2016年12月19日月曜日

Carpool Karaoke!

Happy holidays!

All I Want for Christmas の Carpool Karaoke、仕込んでるなあ、さすが!!



去年は Joy to the World だったんですね。



Mariah 回の Carpool Karaoke はこちら。



最近の Carpool Karaoke すごいなあ。Madonna!



Lady Gaga!



ホワイトハウスで Michelle Obama と Carpool Karaoke !



Bruno Mars!



これもすごい。Broadway で Carpool Karaoke!



Elton John!



Red Hot Chili Peppers!



Selena Gomez!



Adele!



Gwen Stefani - George Clooney と Julia Roberts も登場!



Jennifer Lopez!



Britney Spears!



One Direction!



Sia!



Justin Bieber その1



Justin Bieber その2



Stevie Wonder!



Disclaimer 
このブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。

2016年12月15日木曜日

自動運転車が熱い!

いよいよ「誰でも自動運転 Uber を呼べる日」が来た。少なくともサンフランシスコでは。

Uber は以前からピッツバーグで自動運転車の実験を行っていたが、限られた人しか呼ぶことができなかった。サンフランシスコが「誰でも呼べる」初めての取り組みになる。

You Can Hail a Self-driving Uber in San Francisco Starting Today

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12/15 update:
。。。と思ったら、ローンチから一日もたずにカリフォルニア州からストップがかかってしまった!動画を見てると赤信号で発進してて、超危険。。。

Uber ordered to stop self-driving vehicle service in San Francisco
Uber blames humans for self-driving car traffic offenses as California orders halt

許可取らずに運行してて、かつ危険運転ということで Ed Lee 市長もお怒りです。

Mayor Lee demands Uber obtain permit for self-driving vehicles on SF streets

サンフランシスコの自転車乗りの安全を守る強い味方、SF Bicycle Coalition は自動運転 Uber 開始前のデモに参加し、自動運転 Uber が危険な右折を行っていたのを見て改善要望を出していたのにそれを直さずに Uber がローンチしてしまったと告発。超危険。。。

A Warning To People Who Bike: Self-Driving Ubers and Right Hook Turns

楽しみにしていたのに、準備が非常にお粗末で残念。。。

同じく今週、Google は社内の自動運転車プロジェクトをスピンアウトし、Waymo という独立した Alphabet の一企業となった。


Say hello to Waymo: what’s next for Google’s self-driving car project



Update 12/23: Waymo はホンダと提携するようですね。

ホンダ、Google系列と自動運転共同研究 Waymoと提携、米の公道で実証実験へ

自動運転車の開発競争は加速するばかり。友人が自動運転車の開発を行うステルス会社に転職したので、先日乗せてもらいにいった。

写真・動画は一切禁止だったので載せられないのだが、Uber/Waymo の完成された自動運転車に比べると急ピッチで追いかけている感じで、生々しくセンサーやカメラやケーブルが剥き出しな中、走行しながらたくさんの画面を見て、「自動運転車が自分の身の回りに何があると思っているのか」を解説してもらいながら乗れて、自動運転車の脳みその中を覗いているみたいで非常に面白かった。

Google /Waymo も下記のような動画を公開している。



元 Google の Chris Urmson の TED Talk 「自動運転車には道がどう見えているのか (How a driverless car sees the road)」



さて、もっと生々しくなるにはどうするか。自分で作るのである!

先日、「自動運転車のエンジニアになるには」という勉強会が開かれた。

Becoming a Self-Driving Car Engineer

めちゃめちゃ楽しみにしていたのだが、会社の会議が長引いてしまって、駆けつけたときには残念ながらイベントの終了時間で、講演は終わってしまっていた。が、帰る直前の講師の David との雑談にちょっとだけ参加してきた。

イベント概要:

GoogleもTeslaもNVIDIAも自動運転車を作るための素晴らしいエンジニアを探している。ソフトエンジニアの世界で最もエキサイティングな分野で働くためのスキルを身につけよう!

Companies ranging from Google to Tesla to NVIDIA are on the hunt for great engineers to build self-driving cars. Learn how to acquire the skills to work in one of the most exciting fields of software engineering!

講師紹介:

David Silver は Udacity で自動運転車チームを率いている。このチームでは、自動運転車業界で働けるエンジニアを育てるための 9 ヶ月のプログラムをローンチする。Udacity の前は、フォードでリサーチエンジニアとして働いており、その前は Candidate Metrics, mSpot, と AOL でエンジニアリングとプロダクトの仕事に就いていた。スタンフォード大学の MBA と、プリンストン大学のコンピュータサイエンスの BSE をもっている。

David Silver leads the Self-Driving Car Team at Udacity, which is launching a nine-month program to train engineers to work in the autonomous vehicle industry. Prior to Udacity, David was a Research Engineer at Ford Motor Company. Before Ford, David worked in engineering and product roles at Candidate Metrics, mSpot, and AOL. He has an MBA from Stanford University, and a BSE in computer science from Princeton University.

まず、「Udacity で自動運転車チーム」ってどういうことなの。と思うわけですよ。

Udacity とはいわゆるMOOC( massive open online course)の一つで、オンラインで授業を行うサイトである。ありとあらゆる授業がオンラインにある昨今、自動運転技術の開発についての授業があるのはよくわかる。だが、「Udacity に自動運転車チーム」があるというこの事実が気になったのでどういうチームなのか聞いてみたところ、「授業のコースを作っているスタッフが 12 人ぐらい、自動運転車を作っているスタッフが 6 人ぐらい」。おおーやっぱ自分たちで自動運転車、作ってるんだ。そうだよね、教えるんだしね。 車を買ってきて、"Udacity 自動運転車"を作っていて、9ヶ月のコースを終了した生徒達は、最後に自分たちが書いたコードをこの"Udacity 自動運転車"にデプロイすることができるとのこと。Exciting!

「Self-Driving Car Engineer」のコースには、下記から参加できる。2016年12月15日現在、参加できるのは2017年の2月からのクラスだ。

https://www.udacity.com/drive

シラバスも公開されている。

価格は 3 ヶ月のタームごとに 800ドルで、3 ターム、計 9 ヶ月のコースとなっている。

Announcing the Self-Driving Car Engineer Nanodegree Program from Udacity on Vimeo.

Q: どの程度のレベルのエンジニアを対象としたものなの?

A: 最初の 3 ヶ月は入りやすいようにしてある。言語は Python。
その後はもうちょっと難しくなっていく。言語は C++。

Q: 生徒が週にどのくらい時間をかけることを想定してる?

A: 10時間ぐらいかな。

Q: どうやって参加するの?

A: 月ごとにモジュール式になっていて、 毎月クラスが始まる。10月には500人、11月には1500人が参加した。

Q: 内容は?

A: Deep Learning、Controllers、Computer Vision、Vehicle Kinematics、Sensor Fusion、Automotive Hardware などが主なトピックだ。


この時の講演内容を編集した動画が公開されていたので、興味がある方は下記からどうぞ。




2017年には自動運転車に関するオープンソースカンファレンスを開催する予定とのこと。

We're planning a whole cycle on self-driving cars, including through exploration of Deep Learning, mathematically and via open-source, that will lead to the first open-source conference on self.driving.cars in 2017.




まあ、9 ヶ月コースを取っただけでエキスパートになるのは難しいとは思うが、自動運転車の開発に携わるエンジニアが求められているのは事実で、このコースを作った Sebastian Thrun は「自動運転車の開発を専門とするエンジニアの価値は 1000万ドルに値する」と語っている。

Sebastian Thrun, a former Google employee and Stanford graduate, has stated that an engineer specialized in self-driving cars is “worth” about $10 million.

その根拠として挙げられているのが 2 つの事例:Otto は Uber に社員数 70 人の頃に約 7 億ドルで買収され、Cruise は社員数 100 人で General Motors に10億ドルで買収されている。もちろん買収金額イコールエンジニア(ヒト)だけの金額ではないし、「値する」イコールエンジニアの給料ではないが、自動運転車開発競争が激しい昨今、それを作るためのエンジニアの獲得競争が激しいというのは間違いない。

As Recode notes, two values were given as examples by Mr. Thrun - the takeover of Otto, a company specialized in self-driving technologies, which was purchased by Uber for almost $700 million, when the six-month-old Otto only had 70 employees. The second example presented by Thrun comes from General Motors, which paid $1 billion to acquire Cruise. The latter was a self-driving car startup that wanted to offer an aftermarket system that would have been compatible with some production cars. Since the company had approximately 100 employees at the time, they were rated at $10 million each, since Thrun says that the purchases were more about acquiring talent than only getting technology.

この Sebastian Thrun は元 Google の VP で、自動運転車プロジェクトで開発を行っていた。

ちなみに自動運転車プロジェクトの CTO だった Chris Urmson はこの 8 月に Google を退職したのだが、新たな自動運転車の会社の立ち上げ準備を行っているらしい。

Former head of Google car project to launch his own self-driving rival
Google’s former car guru Chris Urmson is working on his own self-driving company

前述の自動運転車のステルス会社に行ったときも、ラボを歩いていると「彼は元 Google だよ」「彼は元 Tesla だね」という感じで、自動運転車人材は引き抜かれまくっている感じだった。



さて、これだけ自動運転車の開発が進むと、「多くの車が走っている車道にたまたま一台二台、自動運転車が走ってるゾ」という現状から、「車道にはヒトが運転する車と自動運転車がガンガン共存していく」という現実が近づいてくる。一台一台の車単体で考えるのではなく、車と車のコミュニケーション、車と交通インフラのコミュニケーションも合わせて考えていく必要が出てくる。

U.S. proposes requiring vehicles to 'talk' to each other to avoid crashes

米運輸省は、交通事故を防ぐため、全ての新しい車やトラックがお互いに短距離のワイヤレス技術を使って「話すことができる」機能を必須とする提案を行った。

The U.S. Transportation Department on Tuesday proposed requiring all new cars and trucks to be able to "talk" to one another using short-range wireless technology to potentially avoid tens of thousands of crashes annually.

また、連邦高速道路局は車とインフラの間のコミュニケーションに関するガイダンスを発行する予定だ。車が信号などの道路のインフラとコミュニケーションをおこなうことができるようになっていくかもしれない。

Separately, the Federal Highway Administration plans to issue guidance for vehicle-to-infrastructure communications, which will help planners allow vehicles to “talk” to roadway infrastructure such as traffic lights.


私は大学生の頃、日本でマニュアルの免許を取ったのだが、日本では全く運転する必要がなかったためゴールドのペーパードライバーになってしまった。車社会のアメリカに来てからも一度も運転したことがない。私が住むサンフランシスコは、車がなくても生きていける街なのだ。だが、アメリカは新幹線などの交通網が発達している日本と違い、車がないと行けない場所も多い。毎日、自動運転車の普及を喉から手が出るほど心待ちにしている。

12/19 update:

ダボス会議を開く世界経済フォーラム (WEF) が呼びかけ、自動車やIT(情報技術)、保険などグローバル企業27社が参加する「自動運転の実用化を進める世界連合」が発足するとのこと。

自動運転で世界連合 トヨタ・VWなど27社

- 自動車関連企業:トヨタ自動車や日産自動車、ゼネラル・モーターズ、フォルクスワーゲン、BMW、現代自動車、ボルボ・カーなど12社
- 保険:SOMPO ホールディングスや米リバティ・ミューチュアル・グループなど
- IT 関連:スウェーデンのエリクソン、米クアルコムなど
- 政府:スウェーデンとシンガポール政府
- その他:配車サービスの米ウーバーテクノロジーズや物流の米UPSなど

Disclaimer このブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。

2016年12月7日水曜日

深センに行ってきた:物を作れる人類が住む街で

あなたが持っているスマホが壊れたら、どうしますか?修理に出すか買い換えるか。ケースを開けて自分で直そうとする人は少数派でしょう。

今、先進国で売られている多くの物が、開けられない、直せない、作れない物になってしまっている。その結果、現代人の多くが「消費者」になってしまった。

昔の電子機器は、壊れたら蓋を開けて直したり、テレビを殴ったりしていたはずなのに。複雑化していった結果、開けられる、直せる人はどんどん少なくなっていった。

もちろん「何か買ったらまずは開けてみる」人種はアメリカにも日本にもいる。10年ぐらい前に、組み込みエンジニアの奥井 (@naan)さんに、奥井さんみたいになるにはどうしたらいいのか聞いてみたことがある。彼の回答は「物を開けてみなさい。そうやって物の仕組みを知らないと物が作れる人にはなれないよ」だった。

先日訪問した深センという街は、物を作れる人類を作ってくれる街である気がした。

お店に行けば、部品でも完成品でも何でも見れるし買える。何を開けても、バラしても大丈夫。そんな匂いがプンプンする。

下記の写真は、私が見たお店のごくごく一部だ。そして私が行ったお店は深センのごくごく一部に過ぎない。多分 iPhoneのディスプレイだけを売っているお店が100軒、iPhoneのカメラだけを売っているお店も100軒、みたいなレベルでたくさんある感じ。

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なんと、「iPhone のステンシル」も売っていた。

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聞くところによると、iPhone を日本の修理屋さんが開くときは、丁寧にヘラみたいなツールでゆっくり開いていくものらしい。ところが深センで売っている「iPhoneを開くツール」は大胆に「カパッ」と開けてしまうのだ。メンバーの一人が購入し、彼の iPhone を開ける様子を撮影させてもらった。あまりに速いので最初の2秒を見逃さないよう。



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-少年宮にある書店に行ったときに様々な本を見た。「iPhoneの本」と言って日本で想像するのは、「iPhoneの使い方」の本とか「iPhoneアプリの作り方」の本だろう。ところが、この国立の書店で売っていたのは「iPhoneの直し方」とか「Androidの直し方」の書籍である。我々はこれらの書籍を「iPhone解体新書」「Android解体新書」と名付けた。ベイエリア在住でAndroid解体新書を見たい人は、お見せするのでお声がけください。参加メンバーの多くが購入しているので日本にはたくさんあるはず。

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本には、スマホの開き方、スマホの部品の解説、回路図、信号の波形などが細かく掲載されている。様々な機種の、機種ごとに。

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Shanghai Science and Technology Commission が Chinese Makerspace Initiativeを提案したのは2011 年、もう 5 年も前のことだ。「政府が 100 件の上海の “Innovation Houses” に投資し、それぞれの施設が 328 平方フィート以上の面積をもち、旋盤、のこぎり、ドリル、フライス盤その他のツールを整備する。年間 200 日以上は開館し、無料で公共に提供しなければならない」とされていた。

Shanghai Science and Technology Commission proposed the Chinese Makerspace Initiative, where the government would fund the building of 100 “Innovation Houses,” each at least roughly 328 square feet and equipped with lathes, saws, drills, milling machines, and other tools. These spaces were to be open at least 200 days a year and be free for the public to use.

By 2012, 45 government-sponsored makerspaces had opened their doors in Shanghai and more were in the works.

Make: How Maker Faire Found Its Way to Shenzhen

2012 年には 45 件の政府の支援を受けたメーカースペースが上海にオープンし、2016 年現在は 100 を超えている、また数はわからないが深センにもメーカースペースが激増しているとも聞いた。HackerSpaces に登録されている上海の Space はたったの 2 軒、深センの Space はたったの 3 軒なのだが、きっと中国独自の別のディレクトリーがあるのだろう。

深センでは Trouble Maker というmakerspaceに遊びに行った。Maker Faire Shenzhenで彼らのブースにも訪れた。3Dプリンターなど色々なツールを整備しているほか、教育にも力を入れているという。

私「教育って何を教えているの?」
Henk「3Dプリンターの使い方とか、プログラミングとかかな」
私「もっと深センならではのプログラムがあったりしない?」
Henk「あーそうね、電話の作り方講座とか。時計の作り方講座とか。
私「うおーそれは燃えるね。時計ってアナログ時計?スマートウォッチ?」
Henk「どっちでもできるよ。パーツも揃えられるしね。10週間かけてやるんだよ」
私「10週間もいられないなあ。短期コースはないの?」
Henk「ビジター用に短期集中3日間コース作ろうかな」
私「やったー!」

。。。というノリ。

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パーツは何でもすぐそこで手に入る。作り方もわかる。作るためのツールも提供されている。企業にとって深センは工場やマニュファクチャリングの話が一番響くと思うが、あくまで個人にとっての深センを考えると、ここは世界で一番電子機器の中の仕組みを理解できるようにできる街なのだ。

冒頭の「iPhone の修理」だが、深センでは iPhone の非公式な修理をあちこちで目にすることができる。パーツを売っているビルの中に、たくさんの「6人がけブース」のコーナーがあって、オープンな環境でスマホの修理が行われている。このビルでは、おそらく 50 人以上のブースがあったかと思う。ほかのビルも含めて100人以上を見てきたが、ほぼ必ず若い男性が、修理を行っている。年配の男性や女性が修理しているのを一度も見なかった。修理の指示出しを女性がしているのは見かけた。

しばらく見ていると、ブースによって持っている器具も少し異なるし、綺麗さも異なるし、スピードも異なる。師匠次第なんだろうな。

若いうちから毎日毎日 iPhone を開いては直していく少年たちは、何を学び、今後どんな人生を送っていくのだろうか。

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華強北を歩いていたらこんなポスターを見かけた。スマートホンの修理機器の広告だ。道を歩いているだけでどういう修理機器があって、どういう故障を直せるのかなどがわかる。開ける気満々、直す気満々な街である。

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ちなみに去年の Maker Faire Bay Area の Google ブースでは色々な Google のハードウェアプロダクトや実験プロジェクトの展示をやっていたほか、Maker Breaker Lab というのをやった

Maker Faire 2015

ブースには壊していい物がズラッと並んでいて、子どもたちは、何を壊したいかみんなで決める。そして、Google 社員がそれを壊してみせ、その様子を動画に撮影。

Maker Faire 2015

壊し終わったそのオブジェクトを子どもたちは触ってみることができるし、壊れる様子を動画で見ることもできる。非常に様々な物がこの日は壊され、中身が分解された。

「物を壊してはダメ」「物を開いてはダメ」と言われる都会の現代っ子達に物を壊し、物の中身と仕組みを知る機会が与えられた。

Maker Faire 2015

Google ブースでは他にも Soldering tent を開催し、大人も子供も含め、非常に多くの人がはんだづけを体験した。壊す方もいいけど、作る方も大事。簡単なはんだづけで、 LED が光るバッジを作ることができた。

Maker Faire 2015
Maker Faire 2015

友達の Bunnie Huang はAn Insider’s Guide to Shenzhen Manufacturing でこう語っている。

「アウトソーシング。その言葉、大っ嫌いだ。それじゃダメなんだよ。CADファイルを中国に送れば魔法のように製品ができてくるとでも思ってるわけ?ちゃんと現地に行って、パートナーシップを確立しないと製造なんてできるわけない。」

“It’s not about ‘outsourcing,’” says Huang, dismissively. “I hate that word — like you’re just going to ship CAD files to China and magic elves are going to make Christmas happen for you. You’re really building a relationship,” he says, “A partnership.” And that relationship needs to be built in person.

「アメリカは20年ぐらい前にマネジメントに詳しい人達とハーバード・ビジネス・レビューの著者たちが企業にコアコンピタンスに集中してそれ以外は中国みたいな低賃金の国にアウトソースしてしまえと言い始めた、あそこからおかしくなったんだ。こういうマネジメントの人たちが理解してなかったのは、自分の会社の社員たちが持っていた製造のプロセスやその特異性に対する細かい知識、それこそが自分たちのコアコンピタンスだったってこと。アメリカの会社、特にベイエリアの会社はそれらを全部放棄して、サプライヤーや設備メーカーなど、製造に関わるエコシステムを全て消滅させてしまい、まだ製造が行われている場所に全部移してしまった。」

“I think that corporate America created this problem about two decades ago when ‘management gurus’ and Harvard Business Review writers started telling companies to focus on their core competencies and outsource everything else to low-wage countries like China. One thing those managers didn’t understand was that the employees in their companies, with a detailed understanding of their manufacturing process and its quirks, were some of their core competencies. It’s sad that most corporations in the U.S. — especially in the Bay Area — gave all of that up, and in the process, depleted the manufacturing ecosystem there, as suppliers, equipment Makers, and the like either disappeared or moved to where that manufacturing was still happening.”

「製造っていうのはさ、サプライヤー、修理工、仲買人、輸送、配送。。。全部のエコシステムのことを指すんだ。2013年の Shanghai Maker Carnival のときに僕が華強北のアパートで寝てたら僕の工場からトランジスターが足りないって電話が入った。だから起きて階段を降りて3000個のトランジスターを道端で買って工場まで歩いて持っていってラインに乗せた。2時間後にはラインが復旧した。これができるのが深センって街なんだ。他の街なら24時間は止まってただろうね。で、この24時間の遅延というのがちょっとづつ蓄積していって、プロダクトの最終的な完成が恐ろしく遅延していく。そういうものなんだよ。」

“Manufacturing implies an entire ecosystem of suppliers, repair technicians, jobbers, shipping and delivery services, etc.,” he says. To illustrate what makes Shenzhen so unique, he shared a story at the 2013 Shanghai Maker Carnival: “I’m in my apartment, in Huaqiangbei, and I get a call early in the morning. My factory is short of transistors. So I get up, walk downstairs, buy 3,000 transistors on the street, walk over to the factory, thread it into the reel on the line, and two hours later, the line’s up and running again.” In another city or situation, he says, your factory would be down for maybe 24 hours. Those 24-hour delays begin to mount and seriously slow delivery of your product.

Bunnie が書いた深センの本に「深センには iPhone の株式市場がある」と書いてあったので、そのビルにやってきた。

実は電光掲示板に iPhone の株価が表示されているようなものを想像していたのだが、ものすごく手書きで紙の世界だった。各ブースに、手書きだったり印刷だったり赤だったり黒だったり iPhone だったり iPhone 以外のスマホだったり、その様々な価格がどわわわわーっと書かれていてこれがビルのフロア中見渡す限り埋め尽くされている。

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深センには iPhone のセカンドライフが待っている。のかもしれない。

深センに行ってきたシリーズ
1. 準備編
2. 世界がアプリエコシステムを作っているときに中国はインフラを作っていた

Newsweek Japan さんが本ブログ記事を掲載してくださいました!

他の参加者の皆さんのブログはこちらにまとまっています。

Disclaimer このブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。